天津でよく聞く教育相談

検定や資格って、受験に有利なんですか?

2011年1月20日

Q.ご質問
中学2年生の息子がいます。今、英検3級を取得しようと一生懸命に勉強しています。「検定があると高校受験で有利だから」と子供は言っているのですが、検定や資格は、入試でどのように受験に役立つのでしょうか。

A.回答
高校受験では、検定や資格はとても大切です。JOBAでは、中学生には必ず検定を受けるよう指示しています。中学3年生までの学習レベルである英検準2級・漢検準2級は、最低条件です。

なぜ大事なのかというと、首都圏の高校では、出願の基準を事前に公開しており、学校案内に掲載されています。「9教科の学校成績が合計36」「国数英の学校成績が合計9、ただし1は不可」などです。その学校成績の基準に満たない場合、「英検3級があれば+1、英検準2級があれば+2」のような付加基準を加えている学校も多いのです。検定を持っているだけで、学校成績が1上がるならば、ひとつでも多く検定を受けておいたほうがいいわけです。首都圏以外の方でも、推薦入試を受ける場合には、より高い検定を、より多く持っておいたほうがいいでしょう。検定はやはり役に立つのです。
ちなみに、天津でも取得できる資格は、以下の通りです。

実用英語技能検定5~2級・・・いわゆる英検です。毎年6月・10月・1月にあります。天津日本人学校にて約1ヶ月半前に申込を受け付けています。3級以上は2次試験で、面接もあります。

漢字能力検定10~2級・・・いわゆる漢検です。毎年6月・10月・1月にあります。JOBAにて約1ヶ月半前に申込を受け付けています。

TOEFL iBT・・・日本ならば大学留学の際に必要になる試験です。読解・作文・聞き取り・スピーキングを万遍なく審査するので、試験時間は約5時間半もかかります。試験はすべてコンピュータを使って行います。以前はTOEFL CBTが主流でしたが、現在はありません。

TOEIC・・・日本ならば就職の際に必要になる試験で大学生が多く受けています。聞き取り・読解が中心で、練習を積めば日本人に有利な検定です。TOEFLもTOEICも、中国地区ホームページで会員になり、お金を入金すると申込ができます。試験の日程や会場はさまざまで、空きさえあればホームページから自由に選ぶことができます。天津市内の会場は、天津外国語学院などです。

以上が天津で受験できる検定です。日本の受験生たちは、歴史検定や数学検定なども受けられることを考慮に入れると、少し不利になるかもしれませんね。かといって、今の日本は、検定ブーム。「沖縄検定」「映画検定」などさまざまな検定がつくられています。あまり偏りすぎてもいけませんから、まずは無難に英検・漢検の取得から始めましょう。

 

(フリーペーパー「友」 2010年9月号掲載)

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