天津でよく聞く教育相談

子どものノートを見て愕然としました…。字が雑なのは前から分かっていたのですが、それ以上に、中身もぐちゃぐちゃなのには驚かされました。どのように指導すればよいでしょうか?

2015年11月25日

確かにノートを見ていて、きちんとまとめられている子とそうでない子の差はありますね。

ではどのようなところに差が出ているのでしょうか?

まずは、次の3点に気を付けてみてください。

○鉛筆はとがったものを使用しているか?

○消しゴムをきちんと使っているか?

○下敷きを使用しているか?

 

上記の点を確認してあげて、それを指導してあげてください。ただ、難しいのはここからです。これをいかに“徹底”させることができるかということなのです。

例えば、「ノートはあなたの頭の中と同じだよ。ノートがぐちゃぐちゃしているということは、あなたの頭の中もぐちゃぐちゃになってしまっているということ。ということは、このノートを使っていては、せっかく長い時間かけて勉強していても、全くの無駄になってしまうということになってしまうということなのよ。」と諭すようにお話ししてあげてください。意外と、子どもは「得する」「無駄になる」などということには敏感に反応しますので、効き目があるかもしれません。

また、学年が上がると次のような点にも注意してみてください。

○字と字の間、行の間、が適度にあいているか?(つめすぎ、あきすぎではないか?)

○重要と思う箇所を、色ペンを使って目立たせられているか?

○グラフや図形、筆算が定規を使用して(あるいは、フリーハンドでも良いが)、見やすくなっているか?

 

字と字の間がつまりすぎていたりあきすぎていたりすると、読みづらくなります。また、単語の区切りが分からなくなり、間違った理解にもつながります。

また、色ペンに関しては、重要な個所をしっかりと把握しているか、という確認にもなります。ただ、この点については、色ペンの使い過ぎにも要注意です。色ペンw使うと重要箇所を際立たせることは可能ですが、使い過ぎると、どこが重要か、がわからなくなってしまうからです。適度な使用が重要となります。お奨めするのは、黒(鉛筆)赤(赤ペン)青(青ペン)の「3色まで」の使用です。これで、優先順位(重要順:赤>青>黒、など)を決めていくと良いかもしれません。

また、定規の使用に関しては、雑さの解消には大きな役割を果たしてくれると思います。しっかりと、グラフや図形がかけるということは、成績アップに直結するといっても過言ではありません。また、計算間違いをする子どもの多くが、筆算を雑に扱っているケースが多いです。まっすぐに書けるように練習が必要になります。

ただ、中学受験を考えている方は、早めにフリーハンドで定規を使ったと同じくらいのクオリティを求めることが必要になります。受験には、時間との勝負という側面もあるからです。

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